【フェニックスのこと】高丸温泉インタビュー記事
気づけば13年 今の時代だからこそ繋がった繋がり
奈良県御所市から発信する石けんのブランド「皆様石鹸」
「名刺代わりの皆様石鹸」をコンセプトに単なる“石けん=汚れを落とす”だけではなく
“気持ちをカタチに”できるツールとして考え、生まれたのが「皆様石鹸」です。
今回のインタビューは、現在の「皆様石鹸」の大きな活動のきっかけとなる
昭和32年(1957年)神戸市垂水区に創業した「高丸温泉(高丸湯)」についてご紹介します。
現在 高丸温泉を営む〈植岡節子さん〉にお話を伺いました。
高丸温泉(高丸湯)外観
植岡節子さん(ボイラー室にて)
高丸温泉のはじまり
高丸温泉をはじめたご主人は、大正14年(1925年)生まれの節子さんの18歳年上。
ご主人の13回忌を終え、節子さんは高丸温泉をひとりで営み13年が経ちました。
商売人であったご主人のお母さまは、伊丹で銭湯を営んでいました。
ご主人が銭湯をはじめるきっかけとなったのは、ご主人のお母さまがこの土地を確保したからだそうです。
節子さんご自身も飲食業をされていて、病気がちになったご主人のお手伝いをすることもあり、ご主人が亡くなった後も引き継げたそうです。
とても丁寧な字で書かれた機械の説明
創業当時の様子は
節子さん:『川崎重工業や三菱重工業などの社宅が平屋で立ち並んでいました。当時はお風呂のない住宅が当たり前のようにあったため、会社から月1回お風呂の回数券が支給され、毎日高丸温泉にたくさんの方が来ていました。』
当時は深夜2時ごろまで営業していたそうです。(お正月は朝風呂も)
しかし、平成に入りお風呂付きの住宅が増え神戸市でも何百件のお風呂屋さんが現在では、32軒。
この垂水区でも元々あった6軒から、現在はこの高丸温泉を含めてわずか2軒に。
阪神淡路大震災(1995年1月17日)当時の様子は
節子さん:『お風呂に入りたい方たちで行列ができ、とても忙しかった。幸い建物に被害はなく、少しボイラーに不具合はあったものの営業ができました。』
ご主人は番台に、節子さんは電話対応、親しい方が整理券を配り対応していたそうです。
テレビでは同じように被災地で営業しているお風呂屋さんが流れ、1ヶ月〜2ヶ月ほどこの状況が続いたそうです。
お風呂について
先代のご主人が一度は浅く、さらに深く掘り、温泉が湧いたそうです。
冷泉を夏は水風呂に、他のお風呂は冷泉を沸かしています。
この水風呂を目掛けて遠方からも高丸温泉に来られる方も多いそうです。
浴槽の種類は
節子さん:『男湯、女湯ともメインの浴槽、水風呂、ジェットバス、電気風呂(低周波)があり、昔はサウナもありました。男湯、女湯の違いはタイルの色だけです。』
ボイラー室の天井にサウナ室があった看板の名残も
現在の営業は
営業日は 火・木・土・日曜日
15時45分から少し早めに開けて、17時まで。
1日3時間だけの「幻の銭湯」とも言われています。(コインランドリーは24時間営業)
続けている理由
『もう辞めたい。売ってしまいたい。』という節子さん。
けど、二言目には『アミューズメントパークのような憩いの場になっている。自宅にお風呂があっても入りにくる。特に男性はお風呂が好きだから。』と笑顔でお話しされていました。
皆様石鹸とのつながりは
節子さん:『ご主人にしかわからない。けど、あの赤い石けんは覚えている。』と。
そして、皆様石鹸の桶を『女湯だから赤い方が良いかな。』と女湯に。
するとある時、皆様石鹸の桶を見つけた方が『ものすごく値打ちがあり、もったいない。写真を撮らせてほしい。』と言われ、桶は大事にしまったそうです。
その写真はSNS上にアップされ、弊社の社長が見つけ、ちょうど1年前に高丸温泉に足を運びました。そして このことがきっかけに皆様石鹸の桶を弊社に譲っていただきました。
*この内容は、弊社の社長ブログに詳細が書かれています。是非 ご覧ください。
このようにできた繋がりをどう感じていますか
節子さん:『嬉しいこと。人との輪。助かっている。きっかけは何かわからないけど、繋がりが大事。今の時代だからこそ繋がった繋がりと感じています。』
この度は、最後まで高丸温泉のインタビュー記事を読んでいただきありがとうございました。
私は正直なところ「銭湯」に馴染みがありません。フェニックスに入社して、皆様石鹸を知ることがなかったら銭湯の入口になびく暖簾の向こう側を知らないままでした。
幼い頃、お父さんの職場に行く車一台が通れるくらいの路地に「ゆ」と書かれた暖簾があって「ここは銭湯だよ。」と教えてもらったことがありました。でも一度も入ったことがありませんでした。
銭湯は敷居の高い場所で、高級レストランにテーブルマナーがあるように銭湯にもマナーがあるのではと思っていました。
節子さんに銭湯にどう入っていいかわからない。と相談したところ『家のお風呂と同じ。掛け湯して入ればいいの。あとは、タオルは湯船につけないこと。』
腑に落ちたような気持ちでした。知らないことを知ることが、学びや気付きに繋がる最初の一歩になるなっと。
私と同じような考えの方は少なからずいて、それは銭湯に限らず、石けんも「馴染みが無い」「使ったことがない」など同じだと思います。
ご縁を大切に石けんも長く皆様に愛されるよう今の時代だからこそできることをしていきたいと思います。
むずかしいことは考えず。いつか皆様石鹸持って、銭湯の大きな湯船にじゃぼんと肩まで浸かりたいです。
◯ 皆様石鹸インスタグラムはこちら
インタビュー日:2021年11月18日/記事公開日:2022年02月17日