フェニックスでは、主要事業の介護医療現場向け製品、温泉宿泊施設向け製品の他に、フェニックスでしかできない考え方や創造力を、新しい形で社会に提供するために、常に新しいことにチャレンジします。現在チャレンジしていることは、フェニックスが1948 年創業以来創り続けている固形石けんで提供できる新しい価値の発見です。
数年前まで石けんと言えばお中元やお歳暮に各家庭に贈られていました。どの家庭でもくらしの中に当たり前のようにあるものでした。しかし、現在は贈り物の文化やアイテムの多様化、家庭で使用する洗浄剤の多様化などにより、石けんの存在感は小さくなっています。
そこでわたしたちは、石けんをただの洗浄剤、家庭の中だけのモノとしてではなく、そのカタチ（コンパクト、手軽、形状）や本来持っているイメージ（＝シンプル、やさしい・・・）を魅力として最大限に活かし、その魅力を人と人が会う理由に変えることで、新しいモノとして提案できるのではと考えました。
石けんメーカーとして、石けんの価値を改めて見つめ直し、石けんがこれからの社会や暮らしの中で在り続けるためにどのような可能性があるのか、様々な試みを行っていきます。
石けんは、その使用感や製法、成分からその他の洗浄剤と比べて、やさしくシンプルなモノです。そのため、肌のデリケートな方や環境のことを考えられる方、また赤ちゃんからお年寄りの方まで安心して使うことができます。
フェニックスでは、国内では数えるほどしか残っていない自社中和という製法で石けんをつくっています。また、70 年以上の歴史の中で蓄積された様々なアイデアで、やさしさや安心だけでなく、驚きや喜びといった気持ちを使用される方に石けんのカタチでお届けすることができます。それは、フェニックスの石鹸でしか体験できないひとときです。
石けんはそのカタチやパッケージで手に取る方、手渡す方、受け取る方に様々な気持ちを込めることができます。またその手軽なサイズ感から、様々なシーンで人から人に手渡せるモノ、つまり人が人と会う理由となることができます。
フェニックスでは常にそのシーンをイメージして石けんをつくります。それは、今までも、そして現在もギフトやおみやげ、介護医療現場といった既存事業で培われたノウハウやアイデアを最大限に活かすことで可能となったことです。
2018年「皆様石鹸後刻プロジェクト」がはじまりました。1955年「皆様石鹸」は当時20円化粧石鹸として誕生しました。（当時は清和油脂株式会社）この製品のヒットにより業界での頑固たる基盤を築き、後に皆様石鹸が社名となりました。当時の人々の暮らしの中で日々お使いいただきました。
時代の流れの中で廃盤となって数十年たちましたが、その時の気持ちはそのままに、でも今の人々やその暮らしの中で新しい価値のあるモノとして形にするという意思を込めて、「皆様石鹸」を復刻させようと現在プロジェクトを進行しています。